エンジニアの麺日記

愛する日本の麺について語るブログです

日米比較 サッポロ一番 みそラーメン

本日は嗜好を変えて、サッポロ一番みそラーメンの日米比較です。

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ご存知の方もいるかもしれませんが、原則、日本からアメリカへの肉類(ラーメンのようなエキス入りのもの含む)の持ち込みは禁止されています。つまり、アメリカに旅行や出張、果ては留学や駐在で行く時に、日本のラーメン類を持っていくことはできないのです。ラーメン好きにとってはこれが死活問題です。ロサンゼルスやニューヨークなどは最近ラーメンブームもあり、美味しいラーメンにありつけますが、それ以外の地域にはなかなかおいしいラーメンがありません。このあたりの事情は別途投稿したいと思いますが、どうしても、家でカップラーメンで日本の味を懐かしもう、という需要が現地の日本人の間では高まるのですね。アジアングロッサリーに必ずと言っていいほど置いてあるのが、右側のサッポロ一番みそラーメン。一年間滞在していたいのですが、一時は毎日朝食として食べてたぐらい、私もお世話になっていました。

日本に帰国してきた際に持ち込んで、本家日本のサッポロ一番みそラーメンと比較してみようというのがこの企画です。

 

パッケージ 

かなり間に合わせで作った感があります笑 中途半端に残った日本語が、現地日本人にしみるんですよね。日本語自体街で見ることが一切ないので、グロッサリーでこう言うパッケージに出会えるとほっとします。

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 裏面もバッチリ日本語が残っています。スープを入れる、お湯500mlといった要点は日本語。画像データに文字が埋め込まれているから英語に直さなかったのかなと最初は思いましたが、文字のレンダリングを一部変更しています。きっとアメリカにいても、英語が読めない日本人に対する配慮に違いありません。そう言った優しさ、いいですよね。

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麺の色が違うというのが大きな違いです。スープの素も日本のものには火を止めてから加えてくださいと記載されているのに対して、アメリカ版ではその記載なし。アメリカ人は風味とかそういうのをあまり気にしないから別にいらないでしょ。といったサンヨーさんの考えでしょうか。基本日本語を英語に直すだけで出せばいいと思うのですが、こう言った差分はサンヨーさんがアメリカ市場をどのようにマーケティングしているかのヒントになりそうです。

で、完成しましたのが、こちらです。

日本版

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 アメリカ版

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日本の麺に比べると、若干麺が細く、縮れています。おそらくアメリカ人受けを考えてでしょう。あちらには麺ののどごしを楽しむ文化がないからだと考えられます。つまり、サンヨーさんも現地駐在員をメインターゲットとしつつ、しっかりローカライズされたサッポロ一番みそラーメンをアメリカで販売しているということが証明されました。開封した際に麺の色の違いが気になりましたが、実際食べてみて、そこに大きな差を感じることはできませんでした。

スープ

日本の方がコクと風味があります。アメリカはより科学調味料の味が顕著にわかります。ではそのためにわざわざ罰金覚悟で日本から持ち込む必要あるか?と言われれば、そこまで顕著な差はないと思います。

コスパ

アメリカで買おうとすると1袋70セントぐらいで、日本でも値段は80円くらいでしょうか。ただ、外食で使用するお金はアメリカの方が圧倒的に多く、アメリカでラーメンを食べようとしたらチップ込みで15ドルは覚悟しないといけません。そう思うと、アメリカの方がよりコスパを感じる値段設定と言えるかもしれません。

結論

 ローカライズされていることは確認できました。麺はアメリカ人が好むようなコシでないような細麺に、スープはよりさっぱりした、あちらで主流のカップラーメン、チキン味に寄せた味です。あくまでも日本のサッポロ一番みそらーめんをベースにしているので、アメリカでどうしてもラーメンが食べたくなった際、ファーストチョイスとしてありな選択肢であると思います!